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■収入保障保険について
収入保障保険とは、被保険者が死亡・高度障害状態になったとき、保険金を一度に受け取るのではなく、毎月の給料を受け取るように、年金形式で受け取る生命保険のことです。
収入保障保険では、「毎月どのくらいの生活費が必要か」ということから生命保険金額を設定します。
定期保険や、逓減定期保険の生命保険金を、分割して受け取る保険であると考えることもできます。
収入保障保険には、次の2つのタイプがあります。
■逓減定期型■
被保険者が死亡または高度障害状態になったときから、保険期間が満了するまでの間に、毎年(毎月)保険金が支払われます。
生命保険金の受取総額は、保険期間が経過するにつれて減少していきますので逓減定期保険の仕組みと似ています。
保険期間の満了の直前に死亡した場合などには、支払われる保険金額が少なくなってしまいますが、これについては、各生命保険会社によって1年、2年、5年、10年などの最低保障期間が設けられています。
収入保障保険としては、このタイプが一般的な形です。

■確定年金型■
被保険者が、死亡または高度障害状態になったときから、回数を定めて年金形式で保険金を受け取るタイプの収入保障保険です。

収入保障保険で気をつけたいのは、税金についてです。
生命保険金を一度に受け取る場合には、相続税が課税される場合が多いのですが、収入保障保険による保険金は雑所得扱いとなり、所得税が課税されます。
そのため、一時金に相続税を課税されるよりも、税金面で不利になる場合があります。
また、収入保障保険の場合、資産状況によっては、相続税(年金受給権に対して)と、所得税(保険金に対して)の二重課税の対象となってしまう場合も考えられますので、注意が必要です。
これは余談になりますが、収入保障保険は一度に多額の生命保険金の支払いを必要としないため、生命保険会社にとっても、資金需要面で大きなメリットがあります。
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